ここでは「イーサリアム」について解説していきます。
イーサリアムって何?
ビットコインと同じく、ブロックチェーン技術を利用した仮想通貨です。
ですが利用目的が違います。
イーサリアムとビットコインの違い。
ビットコインはブロックチェーンを「コインの移動履歴」を残すことに使っています。
ビットコインはブロックチェーン上にコインをいくらもってるか、いくら移動したかを記録することで、外部から改ざんしにくいコインとして利用しています。
それに対して「コインの移動履歴」なんて限定された情報だけではなくて、「ブロックチェーン上に様々なコードを書いたほうがいいのではないか」という考えから生まれたのがイーサリアムです。
例えるならビットコインがガラケー、イーサリアムはスマートフォンです。
ビットコインは電話(価値の保存と支払い)に特化していて、イーサリアムは電話以外にもいろんなアプリが使えます。
簡単に言うとそれがイーサリアムとビットコインの違いになります。
イーサリアムとスマートコントラクト
イーサリアムで最も有名なのが「スマートコントラクト」と呼ばれる仕組みです。
「スマートコントラクト」とは直訳すると「賢い契約」と言います。
これは契約を自動的に執行、債務履行までできる仕組みで、金融業、保険業、シェアリングエコノミー ( 乗り物、住居、家具、服など、個人所有の資産等を他人に貸し出しをする、あるいは、貸し出しを仲介するサービス ) といった多くの業務を完全に自動化し、信頼できる第三者の仲介を必要としない契約社会を作れる可能性があります。
これはブロックチェーン上に契約を記録することで透明性があり、なおかつ改ざんが非常に困難になるため、簡単に改ざんできてしまう文書契約より優れた面があります。
そのため技術者、投資家だけでなく、銀行、大企業、国家からも大注目されています。
この「自動契約」の仕組みはとにかく応用範囲が広く、アイディア次第で様々なケースに応用できます。
2021年追記
最近ではDeFiという仮想通貨を貸し出してトークンや利息を貰う仕組みが非常に活発です。
イーサリアム開発者周りは非常に優秀なプログラマーがゴロゴロ出てくる印象がますます強くなってきました。
マネしたりコピペするプロジェクトもたくさん出ていますが、コミュニティまではマネしたりコピペはできないので、信じられないような大きな失敗をして開発者が逃げ出さない限り、ビットコインに次いで盤石の地位をすでに築いていると思います。
ビットコインの時価総額をもし超える通貨があるとすれば、現状は開発者が多いイーサリアムだけでしょう。
イーサリアムの将来性。
先ほどのスマートコントラクトやスクリプトを動かす際にイーサリアムは「イーサ」と呼ばれる仮想通貨を利用料として使います。
私たちが取引所で買えるのはこの「イーサ」です。
これは車に入れるガソリンのような仕組みなので「GAS(ガス)」と呼ばれます。
車(スマートコントラクトなどのプログラム)を動かすために「GAS(イーサ)」を使うわけです。
そのためイーサリアムの仕組みが使われるようになればなるほどイーサの価値は高まります。
イーサリアムの仕組みが世界中で使われるようになれば、それは計り知れない需要増加による価値上昇が見込めます。
イーサリアムは恐ろしいほど野心的なプロジェクトだと言えるでしょう。
イーサリアムの購入方法
イーサリアム(イーサ)は国内だと ザイフ、ビットフライヤーなどで購入することができます。